トイアンナさん著書「確実内定」を読みました。
みなさん、こんにちは!
新卒紹介エージェントをしております、らくとです。
普段仕事をする中で僕は企業担当なので、学生と接する機会は少ないです。
ただ、学生の気持ちや立場を理解することは絶対に必要だと感じました。
そこで就活生の目線を落とし込み、内定取るためには何をすれば良いかを学びたいと思い、この本に出会いました。
結論、本書はタメになる情報が分かりやすく記してありますので就活生、CAのみなさんは絶対に読むべきだと感じました。
自分が就活生の時に読んでいれば、もっと戦略的に就活を行えていたと感じるくらいです。
今回のブログでは、本書を読んで感じたことや良いなと思ったポイントを書かせていただきます!
就活はとにかく早く動き出すことが大切?
本書を読んでいて最初に感じたことは就活は早く動き出した人ほど有利であるということ。
もちろんダラダラ早い時期から始めても意味はありません。
しっかり熱量や目的意識を持った上で早い時期から始める必要があります。
理由としては下記3点があります。
- 就活の経験値が高まり、周りより優秀な就活生になれるから
- 早い時期しか選考を行なっていない企業もあるから(外資コンサルなど)
- 早くから落ちる経験ができ、就活に焦りを感じることができる。
早い時期って、具体的にいつから動き出すべきなのか?
個人的には大学3年5月頃からは動き出す方が良いと考えています。
(早期がどんどん進むので、今後変わってくると思います)
もっと言うと、大学に入ったうちから就活をすることを見据えて行動していくべきだと考えます。
就活する想定というと社畜になるために大学生活を捧げたくないと思うかもしれません。
少し考え方を変えてみて、「将来、どうやって生きていくか、どうやってお金を稼ぐか」を想定した上で大学でどんな経験を積めば良いかを考えると良いと思います。
その答えが、会社員なのであれば、就活をスムーズに終えられるための対策を、社長になりたいのであれば、起業するために人脈づくりや行動を起こすなど(もちろんめい一杯遊ぶことも大事だと思います笑)
もうすでに就活始めるには遅い!と感じている方は今日からやりましょう!今日が1番早い時期です。
受ける企業の幅を広げることが重要
「食品メーカーしか受けていません。」「メガバンクのみ受けています。」といったように視野狭く就職活動をしている方はいらっしゃらないでしょうか?
「ない内定」の学生に見られる傾向としては上記のように受ける企業を絞りすぎていることです。
そういった特徴の学生は自分にとって身近なものや知っているものを取り扱っている企業ばかりを受けている傾向にあります。まずは就活の経験を積む意味でも業界を広く見て受けていく必要があります。自分の中で今まで受けていない業界にも手を出してみましょう!
また、その視野を広げるサポートとしてエージェントを活用することは大いにありだと思います。実際エージェントへ相談に来る学生は視野が狭いことが往々にしてあります。そこでキャリアアドバイザーがその学生の意向に合わせて、別の業界について分かりやすく説明してくれます。全てを鵜呑みにする必要はありませんが、視野を広げる目的で活用してみてください。
視野を広げず、人気大手企業ばかり受けていると、倍率100倍以上が多いため、選考お見送りとなりやすいです。その倍率で内定をもらうためには100社以上エントリーしないといけないです。なかなか難しいですよね笑
内定確率を少しでも上げるためには下記2点を意識することが重要です。
①自分と相性の良い企業を見つけ、受けることで内定確率を上げる
「自分が行きたい」ではなく、「自分が向いている」業界を選ぶこと
②競争率が低い企業を受ける
身近で知っている企業ばかりではなく、ニッチなところを見つける。例えばBtoB企業があります。企業同士のやり取りを行っているので、なかなか学生の目に触れることがないです。だから知らない学生が多いです。ただ、意外とそういった企業の方がホワイトで働きやすい環境があったりするのも事実です。
何社受ければ良いのか??
結論、20ー25社受けると良いと僕は考えています。本書でも20社は欲しいとあります。
「俺5社しか受けてないけど、通った」と自慢気に天才アピールする方もいますが、それは偶然企業とその人がマッチして通っただけであることが多いです。堅実な納得就活をするためには最低20社は受けた方が良いでしょう!(僕は就活の時、学業が忙しく10ー15社くらいしか受けていませんが笑)
20社のうちには必ず以下の企業を含めること
■本命企業5社
本命を1社にするのはリスキーです。どれだけ準備しても受からない企業もあるし、1社だけだと落ちてしまった時の落胆が大きいです、、、
その会社でしか絶対にできないことはほとんどないので、自分の軸をしっかり作り、そこにマッチする本命企業を5社程度は見つけておきましょう!
もちろんその中で優先順位をつけておくことはおすすめです。また、なぜその順番なのか、理由を整理しておくことで、さらに自己分析が深まります。
■関心は薄いが労働環境の良い、いわゆるホワイト企業10社
本命に比べると志望度は低いが、労働条件が良いので、最終入社するってなっても案外満足して働けるかもしれないです。労働条件って今の時代かなり重要ですよね
■関心は0でも、労働環境の良い企業
これも意外と受けておくべきです。関心のない業界でも選考に進む中で興味が湧く可能性もあります。
つまみ食いをしておきましょう!
選考が進むにつれて、お見送りとなり手持ち企業の数が減っていくと思います。
そのため、随時エントリー社数を増やしていきましょう!常に20社手持ちにあるくらいの状態が理想。
「1社落ちたら1社エントリー」を意識しましょう!
また、これは本書にはなかったのですが、学歴や経験に自信がない方については選考通過率の高い、イージー企業にエントリーすることも重要だと考えます。
面接の経験を積むことができますし、案外良い出会いがあるかもしれません。
また、内定が貰えることで自信に繋がるので、そこからブーストがかかり、本命企業にも調子良く通るようになる可能性があります。なので、興味がなくてもイージーな企業は受けてみる価値ありです!
選考で有利になる条件はあるのか??
認めたくはないかもしれませんが
「学歴、見た目」は有利に働きます。あるに越したことはないです。
見た目については、かっこいい可愛いだけでなく、愛嬌があるかみたいな部分が重要に感じます。
なかなか変えようがない上記2つ以外で言うと下記2つがあります。
①語学力
海外展開を視野に入れている企業が非常に多いため、重要視されている能力です。
弊社の学生も語学力の高い方は多く、その中の多くの人は自分の語学力を活かした仕事をしたいと考えています。
英語が1番需要が高く、その次に中国語やスペイン語などとなります。敢えて変わった言語を学び他と差別化することもありだとは思いますが、まずは英語を習得することが必須かなと思います。
将来的に海外で働きたい、海外に興味がある方は
語学力を学生の内からしっかりとつけて、留学の経験も積んでおくと強いでしょう!
ちなみに僕は海外への関心が薄いです、、そういう方もいますよね、、?
②体育会系
自分で敢えて厳しい環境を選び、そこで耐え抜いたストイックさが評価されます。
また、体育系の学生は
・チャレンジ精神がある
・明るくハキハキしている
・メンタルが強く、我慢強い
・上下関係がしっかりできている
などの特徴があります。特に営業職で好まれる傾向です。
体育会系の人はコミュ力が高い傾向にあるので、仕事できる人・うまくやれる人が多い印象です。
逆に選考で不利になる条件は??
選考で有利になる条件があれば、不利になる条件もあります。
不利になる項目の共通ポイントとしては、
「質問されたら嘘をついてはいけないが、積極的には話さない方が良い」です。
嘘をつくと最悪内定取り消しの恐れがあります。
不利になる条件は下記などがあります。
・留年
・多浪
・既往症
・親族との不仲
どれもポジティブに返せるように準備をしておくことが必要です。
ただ、今は売り手市場で学生優位であることや、ハラスメント意識の浸透によってセンシティブな話題は企業側もあまり聞かない傾向にあります。聞きにくいことを学生から聞き出すようエージェントに依頼してくる企業もあります。聞けないものは聞けないですって笑
企業目線に立ってESを作成していきましょう!
採用する側である企業目線に立てば、学生がアピールすべきことが分かってきます。
企業が就活生に対して関心を持っていること、見抜きたいことは何でしょうか??
それは、「入社してお金を稼げるかどうか」
つまり、利益を上げることができる可能性を感じる、ポテンシャルがあるかです。
企業の代表的質問とその意図
企業からESや面接でよく聞かれる質問の意図を記していきます。
■志望動機
・「自分は御社に利益をもたらす人材だから雇う価値があります」ってことを企業に伝える”営業力”があるかどうか
・内定を辞退しないかどうか、すなわち入社してくれる程度に志望度が高いかをみています。
■挫折経験
・会社でストレスを受けても乗り越えられるかどうか
⇨そのため、会社で発生しそうな「チームワーク上のストレスを乗り越えた経験」を伝えると良い!
ここでは、どのように乗り越えたかが1番知りたいポイントであるため、挫折を乗り越えられなかったエピソードはNGでしょう!
■ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
・自主的に成果に繋がる仕事を作り、追加の売り上げや利益を生み出せる人材かどうか
⇨ポイントは「自主性」
そのため、受け身なエピソードではなく、自分で考えて行ったことを伝えましょう!
サークル活動や留学、アルバイト経験が当てはまりやすいです。
<重要>企業が求める人材の3要素
①自主的に動ける人材
与えられた課題ではなく、自分で課題を発見し解決できる人材を企業は求めています。
実際の働く現場でも指示待ち人間は重宝されないです。
自分で課題を見つけ、どうすれば成果を出せるか考えられる人が必要とされています。
②他人と共同できる人材
ほとんどの仕事はチームワークが必要になってきます。そのため「チームでどのような役割を果たせるかを示す」ことが重要です。
エピソードはアルバイトでもサークルでも良いので人と関わる中での自分の役割を改めて振り返ってみると良いでしょう!
③数的成果を出す人材
企業は利益を求めているため、数字の成果を出せる人材を求めています。
就活生はほとんどの場合、正社員としての就業経験がないため、アルバイトや課外活動で売り上げを上げた話や、逆に損失を抑えた話ができるとOKです!
上記の3要素を満たすエピソードがあるとベストです!
ただ、中には3要素が揃った良いエピソードがないという方もいらっしゃると思います。
そのような方に知っていただきたのは、企業は偉大なるエピソードを求めているわけではないのです。
小さい出来事や数字でも良いので上記3要素を満たすことを意識して振り返ってみましょう。
企業ってどうやって分析すれば良いのか?
企業分析についてのお話です。
主に下記2つの項目を見るようにしましょう!
①企業がどういった事業でお金を儲けているのか
上場企業ならIR情報を見る。その他、ホームページやナビサイト、SNSをみましょう!
競合他社もあわせて確認すると、より理解が深まり、その会社ならではの強みが見えてきます。
②どんな人材が生き生きと働けているのか
方法としては、「転職の口コミサイトを確認」があります。
注意点としては、書いていることを全て鵜呑みにはしないことです。
基本的に会社に不満を持っている方の書き込みが多いため、マイナス要素の意見が多いと感じます。
口調が強い口コミはあまり参考にしない方が良いでしょう。(感情的になっているため私情が多い)
逆に同様の意見が複数見られたら、その内容は事実なんだろうなと予測できます。
僕自身も転職活動をするときにオープンワークなどの口コミサイトはめちゃくちゃ見ていました。あまりに総合スコアが低い企業はエントリーしないようにしていたくらいです。
エントリーシート(ES)に書くエピソードは輝かしくなくて良い!?
結論、ESは輝かしいエピソードである必要はないです。もちろん、輝かしいに越したことはないです!
ESは「あなたが企業でどのように働けるか」を示す資料であるため「どう働けるか」を具体的に記した方が通過率が上がります。内容よりも書き方、伝え方が大切ですね。
その会社で働いているイメージを湧かせられるESが理想的です。
方法としては、例えば、数的根拠を入れることがあります。そうすることで、他人が聞いても、よりイメージが湧きやすくなるんです。下記を見ていただくと分かりやすいと思います。
✖️)売り上げがとても上がりました。
◯)売り上げが前年比120%となりました。
■具体的に「どう働けるか」をESで書くための準備
ビッグファイブと言われる「協調性」「外交性」「好奇心の強さ」「情緒安定性」「勤勉性」の5つの項目に対して”思いつくエピソード”を箇条書きにしていきます!
ここで箇条書きにした過去のエピソードがESの材料になります。
また、全項目を埋める必要はありません。人によっては協調性の過去はたくさんあるが、外交性は思い付かないなどあるからです。それがその人の強み弱み、個性の分析に繋がります。
続いて、書き出したエピソードから先ほど出てきた「企業が求める人材の3要素」である
「自主的に行動し・他人と協働しつつ・数的成果を出した」ものがないか確認します。
⇨3要素を満たすエピソードがあれば、それこそが就活で推していくべきあなたの話題です。
ESの書き方(文法)
下記の流れで書くと分かりやすいです。
ポイントは冒頭で50字以内に収まるくらいの端的な結論を述べることです。
①数的成果を伴う結論
②結論へ至るまでの動機と課題
③どうやって協働を通じ解決したか、具体的な行動
④結論を繰り返し、字数が余れば成果を追記
この順番で書くことを意識し、起承転結で書くのはやめましょう!
ESの書き方例については本書に多数記載ありますので、ぜひ買って読んでみてください!
<フェーズ別>面接対策について
面接は1次、2次、最終など様々なフェーズがあります。それぞれで対策が異なるため注意が必要です。
■フェーズ1:1次面接
1次面接は「ふるい落とし」が目的です。確実に合わない人材をスクリーニングしたいのです。
そのため、基本的な部分さえしっかりとできていれば、志望動機が多少あやふやでも通過する傾向。
●面接官がみていること
・「社会常識への理解」:笑顔、態度、髪色、話し方
・他には、頭の回転速度や理解能力、いわゆる地頭の部分を見られています。
●落ちる学生のポイント
・笑顔がない
・ボソボソ話す
・スーツがシワシワ
・清潔感がない
・タメ口
■フェーズ2:2次面接〜最終一歩手前の面接
1次通過した学生を役職者など会社のキーパーソンに見せて、採用の承認を取るフェーズです。
●面接官がみていること
・素直さやストレス耐性など会社でやっていける適性を持っているか
・志望動機が薄くなく、しっかりと実体験に基づいているか
●落ちる学生のポイント
・志望動機が実体験を伴わず、具体性がない⇨ただの企業の魅力を並べているだけのケースが多い。
●対策
・企業理解を1次面接時よりも深める。(IR情報や企業ホームページの確認)
・志望動機に個人的な経験を織り混ぜ、説得力を持たせる
■フェーズ3:最終面接
自社で長く働き成果を出せそうな学生か。役員を含めて最終確認を行う。
●面接官がみていること
・長く働けそうな志望動機を持っているか
・会社の悪い面を踏まえた上で入社してくれるか、入社してからやっていけるか
●落ちる学生のポイント
・志望動機に本気度が足りない
・第一志望だと断言できない、なぜ第一志望なのか理由が言えない
・これまでの面接と異なる話をしていて、一貫性に欠ける
・役員が自社で働いているイメージができなかった
●対策
・どの会社でも「御社が第一志望です」と言い切ることが重要
・志望動機を覚えて読み上げるのではなく、読みならして、実体験を交えた本音らしいトーンで話す
・会社の悪い面も理解した上で、それでも働けますと言える気概が必要
最後に
今回ブログに書いたことはほんの一部です。
他にも就活に役立つ情報がたくさん書かれておりますので、ぜひ読んでみてください!
就活への向き合い方が大きく変わる一冊になると思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
【参考文献】確実内定(二訂版) 著:トイアンナ
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